よみきかせの部屋

はるのおとがきこえるよ

冬の終わりに「コツンコトンコツコツ」、「ガリガリ」、「パリンパリン」と音が聞こえます。春を探しに行く中で色々な音が聞こえてきます。一緒に探しに行っているクマは君が何を聞いても「もうすぐくるよー」としか言ってくれません。いろんな植物や動物、風もが「もうすぐくるよー」と言っています。さて、春の音はどんな音だろうとワクワクします。クライマックスではこんな感じで春が来るんだと驚いてしまう絵本です。雪の中、春を探しに生きたくなる絵本です。

おにいちゃんとぼく

ぼくのお兄ちゃんは目が見えません。でも、ぼくはそんなお兄ちゃんの凄いところをいっぱい知っているし、尊敬もしています。なぜかというと、お兄ちゃんは記憶力がいいからです。どこに物を置いているかを覚えているし、自分のものではないのに覚えていたりします。家の階段の数、地下鉄までの階段の数なども全て覚えています。他にも夜でもお話を読めることができるのです。主人公が読み手の私たちに目の見えないお兄ちゃんを自慢しているのが伝わります。兄弟愛も伝わりますし、子供のハンディキャップについて理解を深められる絵本です。

どんぐりもりのおきゃくさん

秋になり、どんぐり森にはどんぐりだらけです。そこにはどんぐりを求めてたくさんの動物がやってきます。サルやリス、ネズミであったり、トリなどの動物もやってきます。そして、落ち葉の陰に残ったどんぐりはやがて芽を出し、大きな木へと成長していくのです。この絵本は写真絵本になっており、たくさんの動物の写真を見ることができます。こんな動物もどんぐりを食べるんだと新発見もあり、どんぐりが落ちていると読みたくなる絵本です。

わゴムはどれくらいのびるのかしら

ある日、ぼうやはわゴムがどのくらい伸びるのか試してみることにしました。わゴムをベッドに引っ掛けて、部屋の外に出ました。外に出ると自転車に乗り、バスに乗り、汽車に乗り、その間もぼうやはずっとわゴムを持ち続けたままです。さらには、飛行機に乗り、船に乗り、最後にはロケットに乗って宇宙に行ってしまいます。わゴムが切れないかハラハラしますが、とてもユーモアに溢れた絵本で面白いです。つい輪ゴムがどれだけ伸びるか試したくなる絵本です。

わたし

わたしは5歳の山口みちこです。でも、「わたし」ってなんだろう?生まれたばかりの赤ちゃんから見ると「おねえちゃん」、お兄ちゃんから見ると「いもうと」、おかあさんやおとうさんから見ると「むすめ」です。そうやっていろんな立場の人からの私とはどういう存在なのか?どう呼ばれるのかと考えています。私は一人なのに呼び名はいっぱいあります。呼び名だけでもたくさんの言葉がでてくるので言葉の意味について考えさせられ、哲学的でもある絵本です。