縄文時代
今から1万二千年前ごろから、だんだんと暖かくなって、海が四条畷市や枚方市のほうまで迫ってきました。
野山はクリ・ブナ・クヌギなどドングリのなる木や、おいしい木の実がなる木も増えて、豊かな森になってきました。
寒いところが好きなマンモスなどの大型動物は日本からいなくなり、
猪やウサギなどの小型動物が増えていき、弓矢や土器が発明されムラを作って定住するようになりました。
現在の田原台一丁目にある田原遺跡では四條畷で最も古いおよそ9千年前の人が使った土器や石器が見つかっています。
この頃が縄文時代の始まりです。
四條畷市と寝屋川市の境界を流れる讃良川のほとりにある更良岡山遺跡でも、4千年ほど前に人が住んでいた跡が見つかっています。
この場所は環境が良かったのか2千年ほどの間にわたって人々が生活を営んでいました。
この時代の人々は動物を捕ったり木の実を集めたりして食料にしていましたが、
そのような生活がうまくいくようにと石の神様にまじないや祈りを行っていました。
良岡山遺跡では、その際に使ったヒスイ製の道具や、土偶、石棒などが見つかっています。ヒスイは日本列島では新潟県姫川流域でしかとれないものです。