盤双六

盤双六は中国においても、日本においても古くから遊ばれてきた盤上遊戯です。

奈良時代から遊ばれてきた日本の盤双六に対して中国の盤双六は曹魏(220年〜266年)の時代から遊ばれてきたとされています。しかし両国とも残された古文献は少なく、したがって、ルールについても不明な部分が多くあります。

盤双六では、24マスの盤、白と黒各15個の駒、2個の賽を使います。出た目に従って1個または2個の駒を盤上に巡らせ、駒を進めることでゲームが進行します。

駒や賽には象牙や黒檀が使われているものが多くあり、中には牛の角を使ったものも存在します。

双六盤

賽・竹筒(タケノツ)

制作・論文

私たちコンセプトデザイン研究室では盤双六をテーマにした卒業研究や制作を行なっている人もいます。

盤双六のルール動画制作

私の研究室では、以前から盤双六という古代盤上遊戯の研究を続けています。私はその研究に関わり、実際に盤双六の対局をしました。そこで感じた楽しさを他の人にも体験してもらいたいと考え、盤双六について学んだ特徴、ルールなどをわかりやすく伝えることを目的とし、これを制作のテーマとしました。また、同研究室で既に制作した盤双六の動画を見直し、より良い動画の制作を目指しました。

日本における盤双六研究現状について

日本の双六には絵双六と盤双六の2種類存在します。絵双六はプレイヤーが2人以上で1人1駒、さいころの出た目の数で進むゲームに対し、盤双六はプレイヤーが2人で、1人15駒を使用する頭を使うゲームです。最初に盤双六とは何かの概要、盤双六の資料、日本と中国の文献、盤双六専門書と絵画や歴史書物の中に記載している盤双六について、研究者とはどんな人か、着目点は何かについてのまとめ、疑問点、最後に自分の考察と今後の課題、終わりにという内容です。

資料